時代を超えてよみがえる巨匠たちのレコード演奏会
(第86回プログラム)


主 催 SP・LPクラシックレコード音楽研究会 代表丹野井松吉
日 時 令和2年1月18日(土)
午後1時から午後6時半ごろまで
会 場 音pub Westminster house(電話 090-3345-2124)
東京都台東区蔵前三丁目17番4号 蔵前妙見屋ビル4階
地下鉄大江戸線蔵前駅下車2分、寿三丁目交差点1階花屋
会 費 1,000円


曲目と演奏

〜ベートーヴェン〜
(1770-1827)
〜ルドルフ・ゼルキン〜
(1903-1991)
〜ブタペスト四重奏団〜
(1932-1967)

  1. ピアノ協奏曲第5番変ホ長調OP73(皇帝)
    バーンスタイン、ニューヨーク(1962)
  2. 合奏幻想曲ハ短調OP80
    バーンスタイン、ニューヨーク(1962)
  3. ピアノソナタ第30番ホ長調OP109(1976)
  4. ピアノソナタ第31番ハ短調OP110(1960)
  5. ピアノソナタ第32番ハ短調OP111(1967)
  6. ディアベリの主題による33の変奏曲(1958)
  7. 弦楽四重奏曲第15番イ短調OP132
  8. 弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調OP131
  9. 弦楽四重奏曲第16番へ長調OP135(1961)



丹野井松吉のコメント
 ベートーヴェンの思想・哲学は、青年期に体験したフランス革命と、ルソー、ボルテールらの自由と人権を擁護する啓蒙思想を出発点に、中期の耳の聴覚障害や晩年の内臓疾患の病もあって、古代ギリシャ神話と哲学、インド哲学や古代仏教にも及んでいく。しかし、一貫しているものは、苦難の中での闘争と苦悩を通じて歓喜に至る喜びである。音楽は向上的であり、万人に対して失望や絶望から再起の励みになるものである。ベートーヴェンは、キリスト教社会の人ではあるが、音楽は神の救済を求めない、むしろ不合理で非情な運命神に対峙し、人間の尊厳を守りながら神の偉大さと人間の限界を知るのである。ピアノソナタ1番や14番には、青春の孤独や失恋の悲しみがあふれているが、第3交響曲「英雄」は、ナポレオンの残影と自由への開放がある。歌劇「フィデリオ」は、夫婦愛と自由への戦いと勝利である。第4交響曲や第4ピアノ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲は、幸福感に満ちており、第6交響曲「田園」は、自然への賛歌である。第9交響曲「合唱」は、人類の誕生から苦難、闘争、慰撫,連帯と平和への祈りと歓喜で終わる。ベートーヴェンの音楽は、あくまで自らの内的希求によって生まれたものであって、内的エネルギーの爆発である。後期の弦楽四重奏曲6曲はベートーヴェンの最晩年の3年間に作曲されたもので、当時のベートーヴェンの現実生活から始まって、自然や神、人間存在の価値を問う長大な叙事詩である。OP127は、古代ギリシャ英雄のオリンポス神との戦いというべきか、OP132は健康と生活の苦しみの中での自然と神への感謝と祈り、OP130,133,131は天国的な神との闘争であり、激しい論争である。OP135は、人間の分限を知り、運命神への和解の申し出でともいうべき作品である。

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