時代を超えてよみがえる巨匠たちのレコード演奏会
(第78回プログラム)


主 催 SP・LPクラシックレコード音楽研究会 代表丹野井松吉
日 時 令和元年11月16日(土)
午後1時から午後7時半ごろまで
会 場 音pub Westminster house(電話 090-3345-2124)
東京都台東区蔵前三丁目17番4号 蔵前妙見屋ビル4階
地下鉄大江戸線蔵前駅下車2分、寿三丁目交差点1階花屋
会 費 1,000円


曲目と演奏
(プラドのカザルス音楽祭)

  1. ベートーヴェン
    1. (1)チェロソナタ第3番イ長調OP69
    2. (2)同第4番ハ長調OP102-1
    3. (3)同第5番ニ長調OP102-2
         カザルス、ゼルキン(1953)
  2. シューベルト
    1. (1)ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調OP99
    2. (2)同第2番変ホ長調OP100
         イストミン、シュナイダー、
         カザルス(1951,1952)
    3. (3)弦楽五重奏曲ハ長調OP163
         スターン、シュナイダー、カティムス、
         カザルス、トルトリエ(1952)
  3. シューマン
    1. (1)ピアノ三重奏曲第3番ト短調OP110
         ヴェーグ、ゼルキン、カザルス(1956)
    2. (2)チェロ協奏曲イ短調OP129
         カザルス、オーマンディ、プラド音楽祭
  4. ブラームス(1833-1897)
    1. (1)ピアノ三重奏曲第1番ニ長調OP8
         スターン、ヘス、カザルス(1952)
    2. (2)ピアノ三重奏曲第2番ハ長調OP87
         シゲティ、ヘス、カザルス(1953)
    3. (3)弦楽六重奏曲第1番変ロ長調OP18
         スターン、シュナイダー、カティムス、
         カザルス、フオーレイ(1952)
    4. (4)ピアノ四重奏曲第3番ハ短調OP60
         シゲティ、カーティス、ヘス、
         トルトリエ(1952)

曲目が多いため、時間の関係で、一部楽章を割愛することがあることをご了承ください。




丹野井松吉のコメント

 カザルス(1876-1973)は、第2次世界大戦後もスペイン・フランコ政権のファシズムに反対し、一切の演奏活動を停止して故国スペイン国境に近いフランス・プラドで隠遁生活を送っていた。しかし、当時の著名な音楽家たちは、この偉大な巨匠に何とか演奏界に復帰してもらいたいとの願いから、アレクサンダー・シュナイダーらの発案で、カザルスが住んでいるプラドで音楽祭を開催することにし、カザルスも参加することになった。この録音は室内楽が主だが、カザルスを敬愛し、その主義、正義感、ヒューマニズム、自由と民主主義に共感した演奏家が、一期一会の熱演を繰り広げる素晴らしい演奏ぞろいである。ベートーヴェンのチロソナタには、カザルスの戦前SP時代の名録音もあるが、このゼルキンとの競演も、深く力強く楽聖の魂の核心に触れる熱演である。
 シューベルトの3曲は、ごつごつした骨太の骨格でありながら、それでいて死への甘く暗い幻想に満ち溢れておリ、ブッシュと双璧をなす名演である。シューマンのチェロ協奏曲では、人間の弱さ、もろさを表現しつくしている。
 ブラームスの曲では、ヘス女史の気丈で男勝りのピアノは、気品がありながら圧倒的な迫力で迫ってくる。シゲティも熱演である。ブラームスには、孤独と自然の中で、ベートーヴェンとは又違った神との出会いと語らいがあるようだ。

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