時代を超えてよみがえる巨匠たちのレコード演奏会
(第62回プログラム)


主 催 SP・LPクラシックレコード音楽研究会 代表丹野井松吉
日 時 2019年6月15日(土)
午後1時から午後7時ごろまで
会 場 音pub Westminster house(電話 090-3345-2124)
東京都台東区蔵前三丁目17番4号 蔵前妙見屋ビル4階
地下鉄大江戸線蔵前駅下車3分、寿三丁目交差点1階花屋
会 費 1,000円


曲目と演奏

〜ブルーノ・ワルター〜
(1876-1962)
〜キャサリン・フェリア〜
(1912-1953)

第1部 ブラームス(1833-1897)

  1. 交響曲第2番ニ長調OP73
    ニューヨーク(1953)
  2. 交響曲第3番ヘ長調OP90
    ニューヨーク(1953)
  3. 交響曲第4番ホ短調OP98
    ニューヨーク(1951)
  4. アルトラプソディー他歌曲
    フェリア、ワルター

第2部 マーラー(1860-1911)

  1. 交響曲「大地の歌」
    フェリア、パツァーク、ウイーン(1952)
  2. 交響曲第9番嬰ニ短調
    コロムビア、(1961)
  3. 歌曲「なき子をしのぶ歌」他歌曲
    フェリア、ワルター、ウイーン(1949)

 ブルーノ・ワルター(1876-1962)は、1896年からハンブルグ歌劇場の音楽総監督であったグスタフマーラー(1860-1911)の部下として仕事をし、マーラーの弟子、友人としてその影響を大きく受けた。マーラーは、1898年ウイーンフィルの指揮者となるが、聴衆や評論家との対立から1901年辞任、その後ウイーン宮廷歌劇場の芸術監督にとどまりながら作曲活動を進め、1909年ニューヨークフィルの指揮者になるが、1911年ウイーンで没。大地の歌と交響曲第9番は、マーラーは初演することができず、没後、大地の歌は1911年,交響曲第9番は1912年、いずれもワルターによって初演された。ワルターの演奏にこそ、マーラーの原点があると言っても過言ではない。交響曲第9番の、死への恐怖と憧れとも取れる諦めを、これほど深く美しくリアルに表現した演奏は、ワルターをおいてほかにない。
 ワルターの小、青年時代の21年はブラームスの晩年の21年と重なり合い、二人は同時代の精神を共有している。1950年代のニューヨークフィルのワルターは、同時代のブラームスであるが、またヘブライ的な瞑想に沈潜するリリシズムとダイナミックな生命力を兼ね備えた演奏である。
 1949年、エジンバラ音楽祭でのワルターとフェリアの出会いも素晴らしい。ブラームスからマーラーへ、二人の人間的で温かい音楽性が一致している。しかも、ブラームスのアルトラプソディーは、そのゲーテの歌詞においてマラー大地の歌の終章、孤独な友(あるいは自分の分身か)への永遠の別れへとつながるのである。

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