時代を超えてよみがえる巨匠たちのレコード演奏会
(第52回プログラム)


主 催 SP・LPクラシックレコード音楽研究会 代表丹野井松吉
日 時 2019年3月2日(土)
午後1時から午後7時ごろまで
会 場 音pub Westminster house(電話 090-3345-2124)
東京都台東区蔵前三丁目17番4号 蔵前妙見屋ビル4階
地下鉄大江戸線蔵前駅下車3分、寿三丁目交差点1階花屋
会 費 1,000円


曲目と演奏

〜カール・ベーム〜
(1894-1981)
〜ブルックナー〜
(1824-1896)

  1. 交響曲第4番変ホ長調(ロマンティック)
    (1936ライブ)
    ドレスデン国立
  2. 交響曲第5番変ロ長調(1936ライブ)
    ドレスデン国立
  3. 交響曲第7番ホ長調(1943,6,4-5ライブ)
    ウイーンフィル
  4. 交響曲第8番ハ短調(1974,5,26ライブ)
    ウイーンフイル

 ブルックナーとベームは、オーストリア同郷の生まれで、人間的な気質が似通っているようだ。ドイツ的思索、無骨な古武士のような構築性ととともにオーストリア人特有の柔軟性も垣間見せる。
 ベームは、1934年にドレスデン国立歌劇場総監督に就任、また、1943年にはウイーン国立歌劇場総監督に就任している。今回のベームは、ベーム40歳代壮年期、戦前のドレスデン国立管弦楽団、この時代のブルックナー4番、5番は、ドレスデンのいぶし銀のような音とベームの激しい情熱的な演奏である。
 4番、5番はCDだが、7番は、LPレコード初期に発売されたVOXのレコードで聴く。戦時中のウイーンフィルのブルックナー7番の演奏には、時代を越えて鳴り響く灼熱的な切迫感があリ、このレコードはそれを伝えている。
 この7番から、30年、ベーム80歳晩年のウイーンフィルの8番は、1974.5.26、ウイーン音楽週間のライブである。1990年ごろ発売されたプライベート版のCDがあるが、この録音については、いささか思い出深いものがある。オーストリア放送協会提供のこの演奏のテープが、1975.2.17にNHKFMで放送され、私はこれをTEACのテープデッキでスコッチの廉価版テープにエアチェックしていたのである。今回はCDではなく、このエアチェックテープ(9.5cm/sec)を聴くが、どうしてどうして音の劣化はほとんど感じられず、どっしりした艶のある響きが飛び出してくるのである。この演奏の前にベームに対するウイーン学友協会名誉会員称号の授与式があり、ベームの挨拶も録音されている。そして、やはり、ベームの演奏はライブでその本領が発揮される。80歳とはいいながら、衰えは感じさせず、これこそベームのブルックナーの集大成ともいうべき骨太で力強くかつまた物ぐるおしい憧れと熱気に満ちた演奏である。ウイーンフィルの楽団員も心底から敬愛を持ってベームを支え熱狂的な音と響きがあるのである。

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