時代を超えてよみがえる巨匠たちのレコード演奏会
(第44回プログラム)


主 催 SP・LPクラシックレコード音楽研究会 代表丹野井松吉
日 時 平成30年12月1日(土)
午後1時から午後7時半ごろまで
会 場 音pub Westminster house(電話 090-3345-2124)
東京都台東区蔵前三丁目17番4号 蔵前妙見屋ビル4階
地下鉄大江戸線蔵前駅下車3分、寿三丁目交差点1階花屋
会 費 1,000円


曲目と演奏

〜ブッシュ弦楽四重奏団〜
〜アドルフ・ブッシュ〜
(1891-1952)

  1. バッハ(1685-1750)
    1. (1)無伴奏ヴァイオリンパルティ-タ第2番ニ短調
         BWV1042(1946)
    2. (2)無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番ハ長調
         BWV1005(1946)
  2. モーツアルト(1756-1791)
    1. (1)ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K219トルコ風
         ブッシュ室内合奏団(1945)
    2. (2)弦楽四重奏曲第16番変ホ長調K428(1942)
  3. ベートーヴェン(1770-1827)
    1. (1)弦楽四重奏曲第1番ヘ長調OP18-1(1951)
    2. (2)弦楽四重奏曲第7番ヘ長調OP59-1
         「ラズモフスキー第1番」(1942)
    3. (3)弦楽四重奏曲第8番ホ短調OP59-2
         「ラズモフスキー第2番」(1941)
    4. (4)弦楽四重奏曲第9番ハ長調OP59-3
         「ラズモフスキー第3番」(1951)
    5. (5)ヴァイオリン協奏曲ニ長調OP61
         グロンダール、スゥェ-デン国立(1949)

 およそオーケストラの音は、国、地域によって、音色、響き、明快さ、暗さ、重さなど、それぞれ特色がある。ドイツのベルリンフィル、オーストリアのウイーンフィル、オランダのアムステルダムコンツェルトゲボウの音などは、なんと言っても歴史と伝統に育まれた音で、すぐにわかる。ところが、アメリカの音となると、ニューヨークフィルやフィラデルフィア管弦楽団の音となると、これもすぐわかるが、歴史や伝統を感じさせない明るく明快な音である。生粋のドイツ人ブッシュが一族を連れてアメリカ移住を決断したのも、単に娘婿ゼルキンがユダヤ系であったということだけではない。ドイツ音楽の最高の芸術家ブッシュにとって、同じアドルフ名のヒットラーのファシズムは我慢ならないものであったに違いない。ブッシュの演奏を聞くと、堅牢な構成感と正確な表現の中から、人類の普遍的な価値観が響き渡ってくるようだ。彼にとって故国ドイツを離れることは、苦渋の決断であったに違いない。アメリカでは、一族を食わしていくため演奏活動に苦労した様子がうかがえる。
 今回は、ブッシュの渡米直後のアメリカでの演奏と、最晩年のヨーロッパ演奏旅行の録音を聞く。SPレコードの音がヨーロッパの音を感じさせるという人がいるかもしれないが、音楽は、より大きく人間的な温かみと深さを増しているのである。

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