時代を超えてよみがえる巨匠たちのレコード演奏会
(第38回プログラム)


主 催 SP・LPクラシックレコード音楽研究会 代表丹野井松吉
日 時 平成30年10月20日(土)
午後1時から午後7時半ごろまで
会 場 音pub Westminster house(電話 090-3345-2124)
東京都台東区蔵前三丁目17番4号 蔵前妙見屋ビル4階
地下鉄大江戸線蔵前駅下車3分、寿三丁目交差点1階花屋
会 費 1,000円


曲目と演奏

〜ウラディミール・ホロヴィッツ〜
(1903-1989)

  1. ベートーヴェン(1770-1827)
    1. (1)ピアノソナタ第14番嬰ハ短調OP27-2「月光」
         (1956,6,5)
    2. (2)ピアノソナタ第23番へ短調OP57「熱情」
         (1959,3,14)
  2. シューベルト(1797-1828)
        
    1. (1)即興曲変イ長調OP90-4
    2. (2)即興曲へ短調OP142-1
    3. (3)即興曲変イ長調OP142-2
    4. (4)即興曲変ホ長調OP90-2
         (1973,1,10)
  3. ショパン(1810-1849)
    1. (1)バラード第1番ト短調OP23(1968,1,2)
    2. (2)スケルッオ第1番ロ短調OP20
         (1963、11,14)
    3. (3)ポロネーズ第3番イ長調OP40-1(軍隊)
         (1972,7,6)
    4. (4)エチュード第7番ハ短調OP25-7(1979)
    5. (5)バラード第4番へ短調OP52(1981,11,1)
    6. (6)ポロネーズ第5番嬰へ短調OP44(1968,2,2)
    7. (7)マズルカ第20番変ニ長調OP30-3
         (1973,2,15)
    8. (8)マズルカ第23番ニ長調OP33-2
    9. (9)マズルカ第32番嬰ハ短調OP50-3
         (1973,2,8)
    10. (10)マズルカ第38番嬰へ短調OP59-3
         (1973,2,15)
    11. (11)ポロネーズ第6番変イ長調OP53(英雄)
         (1971,3,4)
    12. (12)ピアノソナタ第2番変ロ短調OP35(葬送)
         (1962,4,18‐5,14)
  4. リスト(1811-86)
        
    1. (1)ピアノソナタロ短調S178(1976、11,21)
    2. (2)「巡礼の年」第2年イタリアS161NO5
          ペトラルカのソネット第104番
         (1951,4,28)   
    3. (3)詩的で宗教的な調べS173NO7(葬送曲)
         (1952,12,29)
  5. ブラームス(1833-97)
    ピアノ協奏曲第2番変ロ長調OP83
    トスカニーニNBC(1940,3,9)

 ホロヴィッツ(1903-1989)は、アメリカに移住してから1953年から65年までの12年間演奏活動を休止しているが、1950年前後と65年後の演奏とは、ピアノの音はより透明度と深みを増している。ホロヴィッツの演奏は、病的でキラキラ輝くガラス細工のようだという人もいるが、その音は、純音楽的であって、決して表面的なものではない。ホロヴィッツは、音楽を文学的ではなく、音そのものの表現として追求していくのである。
 今回のプログラムは、ベートーヴェンにはじまり、ショパンでは、特に骨太で力強く意思的な作品を取り上げた。
 ホロヴィッツのピアノの音は、超絶した技巧がありながら、何とも人間的な温かさと深みを感じさせるのである。病的な翳りもあるが故に、聴く者の体幹に作用して、生き生きとした生命力を与えてくれるような魔力がある。ベートーヴェンのソナタは、いわゆるドイツ的な演奏ではないが、ダイナミズムの進行の中で、闘争的な情熱が燃えあがっている。ショパンは、現実の闘争の中にあり、意思と戦いの音楽である。当時の聴衆は、耳慣れぬ現代音楽と感じたのかもしれない。
 シューベルトの即興曲の夢幻的な陶酔、リストのソナタにいたっては悪魔的、超絶的な奇跡とでも言うべき音である。
ブラームスのピアノ協奏曲は、岳父トスカニーニとの熱演であり、37歳のホロヴィッツの岳父への思いとともに二人が音楽理念の同一の方向性を共有していることがわかる。

もどる

ページトップ