時代を超えてよみがえる巨匠たちのレコード演奏会
(第36回プログラム)


主 催 SP・LPクラシックレコード音楽研究会 代表丹野井松吉
日 時 平成30年10月6日(土)
午後1時から午後8時ごろまで
会 場 音pub Westminster house(電話 090-3345-2124)
東京都台東区蔵前三丁目17番4号 蔵前妙見屋ビル4階
地下鉄大江戸線蔵前駅下車3分、寿三丁目交差点1階花屋
会 費 1,000円


曲目と演奏

〜フルトヴェングラー〜
(1886-1954)
〜ブルックナー〜
(1824-1896)

  1. 交響曲第4番変ホ長調(ロマンティック)
    (1951)
    ウイーン
  2. 交響曲第5番変ロ長調(1951)
    ウイーン
  3. 交響曲第6番イ長調(1943)
    ベルリン
  4. 交響曲第7番ホ長調(1949)
    ベルリン
  5. 交響曲第8番ハ短調(1944)
    ウイーン
  6. 交響曲第9番ニ短調(1944)
    ベルリン

 音楽、特にクラシック音楽においては、作曲者と聴衆の間には、演奏家(再現芸術家)が介在する。演奏家の人格、人間性によっても、聴衆の受け取る情報の量、質が変わってくる。それでは、再現芸術家を介さず、作曲者自らが演奏する場合には、その作品が最高のレベルで表出されるかと言うと、作曲者も作曲された時と演奏するときでは、変わってきているので、必ずしもそうとも言えないのである。ブルックナーの交響曲をブルックナー自身が演奏したらどんな演奏であったかは、想像もしがたいが、音楽の器が大きいだけあって、再現芸術家の解釈もさまざまである。しかし、ブルックナーの一音、一音が必然性と現実的意味を持って重く鳴り響く演奏家は、そう多くはいない。交響曲第4番は、1874年に作曲され、第9番は1894年の作で、フルトヴェングラーとブルックナーは、生きた時代が10年重なり合っているが、時代的には、ブルックナーの生きた時代よりも、フルトヴェングラーが生きた時代のほうが、より厳しい動乱の時代であったと言える。フルトヴェングラーは、ドイツ人としてドイツ国内にとどまり、二つの大戦を経験し、第2次大戦では、戦争責任を追及された。祖国ドイツの2度にわたる敗戦、戦争と平和、失意と絶望、生と死、愛と復活、フルトヴェングラーの第2次世界大戦前後の心境は、彼自身の交響曲第2番の自演の録音に残されており、彼のブルックナー解釈のキーワードともなる作品である。作曲された時代は少しさかのぼるが、広大なブルックナーの空間では、彼の当時の心のさらなる叫びが聞こえてくるのである。長時間にわたるが、青年時代の蹉跌を思い起こしながら、久しぶりに、フルトヴェングラーのブルックナーに沈潜したい。

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