時代を超えてよみがえる巨匠たちのレコード演奏会
(第32回プログラム)


主 催 SP・LPクラシックレコード音楽研究会 代表丹野井松吉
日 時 平成30年9月8日(土)
午後1時から午後7時半ごろまで
会 場 音pub Westminster house(電話 090-3345-2124)
東京都台東区蔵前三丁目17番4号 蔵前妙見屋ビル4階
地下鉄大江戸線蔵前駅下車3分、寿三丁目交差点1階花屋
会 費 1,000円


曲目と演奏

〜バリリ弦楽四重奏団〜
(1945-1959)
〜ベートーヴェン〜
(1770-1827)

  1. 弦楽四重奏曲第7番ヘ長調OP59-1
    「ラズモフスキー1」(1955)
  2. 弦楽四重奏曲第8番ホ短調OP59-2
    「ラズモフスキー2」(1956)
  3. 弦楽四重奏曲第9番ハ長調OP59-3
    「ラズモフスキー3」(1955)
  4. 弦楽四重奏曲第12番変ホ長調OP127(1956)
  5. 弦楽四重奏曲第15番イ短調OP132(1956)
  6. 弦楽四重奏曲第13番変ロ長調OP130(1952)
  7. 大フーガ変ロ長調OP133(1952)
  8. 弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調OP131(1952)
  9. 弦楽四重奏曲第16番ヘ長調OP135(1952)

 バリリ弦楽四重奏団は、第2次世界大戦後、ウイーンフィルの主席ヴァイオリン奏者であったワルター・バリリによって創設され、バリリがひじの故障で引退するまでの15年間演奏活動を続けた。演奏は、ウイーンスタイルの弦の響きだが、ブッシュ四重奏団亡き後、その承継人とも言うべき演奏で、ベートーヴェンの核心を捉えていて深みがある。
 今回のベートーヴェンの弦楽四重奏曲は、まさにベートーヴェンの音楽の最高位を占める曲である。ラズモフスキー1は、交響曲第3番に、ラズモフスキー2は、交響曲第5番、ラズモフスキー3は、交響曲第7番に匹敵するともいえるが、特にラズモフスキー3は、ディオニソス的な陶酔である。後期の6曲はベートーヴェン晩年の3年間に作曲されたもので、当時のベートーヴェンの現実生活から始まって、自然や神、人間存在の価値を問う長大な叙事詩である。OP127は、古代ギリシャ英雄のオリンポス神との戦いというべきか、OP132は、健康と生活の苦しみ中での自然と神への感謝と祈り、OP130,133、131は天国的な神との闘争であり、激しい論争である。OP135は、人間の分限を知り、運命神への和解の申し出でともいうべき作品である。
 私達は、これらの曲を聴くたびに、自分の年齢相応の、新鮮で新しい啓示を受けるのである。

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