時代を超えてよみがえる巨匠たちのレコード演奏会
(第149回プログラム)


主 催 SP・LPクラシックレコード音楽研究会 代表丹野井松吉
日 時 令和3年12月18日(土)
午後1時から午後6時ごろまで
会 場 東京都千代田区神田神保町2-12-4
エスぺランサ神田神保町III 5階
音pub Westminster house【地図
(地下鉄「神保町駅」4番出口より1分、三菱UFJ銀行ウラの路地)
電 話 03-5825-4682
会 費 音PUB営業チャージ1,000円+飲み物代


演奏家と曲名(括弧内は演奏年)


バッハ(1685-1750)
ベートーヴェン(1770-1827)

フルトヴェングラー(1886-1954)

バッハ

  1. マタイ受難曲BWV244
    フイッシヤ一・ディ一スカウ、デルモータ、
    グリュンマー、ヘフゲン
    エーデルマン、ウイーン(1954)

ベートーヴェン

  1. 交響曲第1番ハ長調OP21
    ウイーン(1952)
  2. 大フーガ変ロ長調OP133
    ベルリン(1952)
  3. 交響曲第9番ニ短調OP125
    ゼーフリート、アンダイ、パッアーク、
    エーデルマン、ウイーン(1951)

丹野井松吉のコメント
 マタイ受難曲における、アルトのへフゲン、ソプラノのグリュンマーのアリア、いずれもこの民衆によるキリスト殺戮の事件を深い悲しみと祈りをもって歌い上げる。第2部のアルトのアリア「憐れみたまえ、わが神」は深々と心に訴えかけてくる。フイツシャー・ディースカウのキリスト役もうってつけというほかない。特に、死を前にしてのキリストの叫び「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」は、圧倒的な響きである。フルトヴェングラーはマタイを単に宗教曲としてではなく、壮絶な人間ドラマとして演奏していることがわかるのである。
 フルトヴェングラーがドラマを指揮するとき、歌手たちは、能力の限り最高の歌唱を聴かせる。同じ歌手でも、他の指揮者のもとでは容易に出せないような深い情感を表現している。フルトヴェングラーは、ドラマの本質をとことん掘り下げ、個々の歌手から作曲家の企図する登場人物の性格や情念を最大限に引き出すのである。  
 ベートーヴェンの第9のフルトヴェングラーの演奏は、多くのライブ演奏録音が残っているが、どの演奏もそれぞれがベートーヴェンの宇宙のかなたから現れてくるような強烈な光源である。どの演奏も、別の演奏とは変えがたい個性と情報量を持っているのである。今回の第9は、あの有名なバイロイトの第9の半年前、ウイーンフィルとの競演で、歌唱陣の充実も素晴らしい。そして、何よりも、オケがウイーンフィルであること、この奏者たちの楽器の音がウイーンの伝統であり、フルトヴェングラーは奏者たちの個性と音色を最大限に引き出して、第9の管弦楽を創造していくのである。このオーケストラを、一見ラフとも感じるような音を出しながら偉大な秩序と統一に纏め上げていくフルトヴェングラーの音楽に、われわれは、ひたすら畏敬の念に打たれながらも、なお更なるものを希求し続けるのである。


音pub Westminster house
神田神保町の新店舗地図

東京都千代田区神田神保町2-12-4

エスぺランサ神田神保町III 5階(旧オクムラビル跡)
地下鉄「神保町駅」4番出口より1分、三菱UFJ銀行ウラの路地

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