時代を超えてよみがえる巨匠たちのレコード演奏会
(第139回プログラム)


主 催 SP・LPクラシックレコード音楽研究会 代表丹野井松吉
日 時 令和3年10月23日(土)
午後1時から午後6時ごろまで
会 場 東京都千代田区神田神保町2-12-4
エスぺランサ神田神保町III 5階
音pub Westminster house【地図
(地下鉄「神保町駅」4番出口より1分、三菱UFJ銀行ウラの路地)
電 話 03-5825-4682
会 費 音PUB営業チャージ1,000円+飲み物代


演奏家と曲名(括弧内は演奏年)

スヴャトラフ・リヒテル
(1915-1997)

  1. シューベルト
    1. (1)ピアノソナタ第19番ハ短調D958(1971)
    2. (2)楽興の時よりOP94-1(1958)
    3. (3)即興曲OP90-2, OP90-4(1958)
    4. (4)ピアノソナタ第21番変ロ長調D960
         (1972)
  2. シューマン
    1. (1)交響的練習曲OP13(1971)
    2. (2)幻想曲ハ長調OP17
  3. ブラームス
    1. (1)六つの小品OP118より
         間奏曲ハ長調、バラードト短調、
         間奏曲変ホ長調(1971)
    2. (2)ピアノ協奏曲第2番変ロ長調OP83
         マゼール、パリ(1969)

丹野井松吉のコメント
 リヒテル(1915-1997)は、音楽家でドイツ系ポーランド人の父とロシア人の母の間にウクライナで生まれた。ショッキングなことには、父は、スターリンからドイツのスパイの嫌疑で、1941年に処刑されている。母親は、再婚し、ドイツに亡命し、リヒテルだけがソ連に残されたのであった。
 リヒテルの生きた時代のソヴィエト社会主義共和国連邦(1922-1991)は、マルクス・レーニン主義による共産党独裁の国家であり、当時、スターリンによる思想弾圧、大量虐殺は熾烈を極め、芸術も体制維持のプロパガンダに奉仕させられ、海外演奏をする演奏家も外貨獲得のための要員であったようだ。リヒテルの82歳の生涯は、ロシア革命からソ連の崩壊まで、まさに共産党独裁国家の生誕と崩壊の歴史であった。
 リヒテルは、独学でピアノを始め、22歳の時にネイガウスに師事したが、師は彼には助言はしてきたが教えることはないといったという。しかし、リヒテルは、師ネイガウスから、詩人ゴーゴリやエセーニンのロシアの自然のなかの叙情、ロシア的なロマンを受け継いだ。一見、リヒテルのピアノのタッチ音は、硬質で感情はコントロールされ、強弱は巨人的であり、人間的なぬくもりとは程遠い鉄骨のような感じは、生い立ちと当時のソ連の政治体制への防御が大きく影響しているように思える。聴き進むうちに、リヒテルの演奏には、強い意志と集中力に客観性、そのなかに生命力、限りない憧れ、詩情があることがわかる。
 特に、シューベルト、シューマン、ブラームスといったドイツロマン派の作品の演奏は、他の演奏家には絶対にない強い感性の輝きがある。


音pub Westminster house
神田神保町の新店舗地図

東京都千代田区神田神保町2-12-4

エスぺランサ神田神保町III 5階(旧オクムラビル跡)
地下鉄「神保町駅」4番出口より1分、三菱UFJ銀行ウラの路地

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