時代を超えてよみがえる巨匠たちのレコード演奏会
(第136回プログラム)


主 催 SP・LPクラシックレコード音楽研究会 代表丹野井松吉
日 時 令和3年10月2日(土)
午後1時から午後6時ごろまで
会 場 東京都千代田区神田神保町2-12-4
エスぺランサ神田神保町III 5階
音pub Westminster house【地図
(地下鉄「神保町駅」4番出口より1分、三菱UFJ銀行ウラの路地)
電 話 03-5825-4682
会 費 音PUB営業チャージ1,000円+飲み物代


演奏家と曲名(括弧内は演奏年)



第1部 岩屋島照久 W・Eコレクション
「奇跡の演奏」
―LPでクラシック音楽を―

  1. バッハ
    1. (1)無伴奏ヴァイオリンソナタ 
         第3番 (メニューイン)
    2. (2)無伴奏ヴァイオリンパルティータ 
         第3番 (エネスコ)
  2. モーツァルト
    ピアノ協奏曲第14番(アレクサンドル・セリエ)
  3. ベートーヴェン
    1. (1)ヴァイオリンソナタ第5番“春”(エルマン)
    2. (2)エリーゼのために(ケンプ)
    3. (3)ヴァイオリンソナタ
         第9番“クロイツェル”(マックス・ロスタル)
    休憩
  4. ショパン
    ピアノ協奏曲第一番(フランソワ/ツィピーヌ)
  5. ドボルザーク
    チェロ協奏曲(フォイアマン/タウベ)
  6. チャイコフスキー
    ヴァイオリン協奏曲(フーベルマン/スタインバーグ)
                         ほか

岩屋島照久のコメント
 奇跡的なレベルの音楽が、奇跡のレベルで演奏され、それが奇跡のレベルで録音される。
運よく、この3つの奇跡に恵まれたのではないか、と思うレコーディングを選んだ。

[評]
  1. メニューインは、初期の録音の評価が高いと言われるが、この録音を聞くと、高いどころではない。まるで別人のような素晴らしさ。凄まじい集中力と美しい歌が併存する若きメニューインのヴァイオリンが、90年前の録音とは思えぬ見事な複刻音で聞ける。
  2. エネスコは、メニューインの師。このパルティータは、弟子の録音の20年後、齢70にして録音された。だが、切迫するその演奏の力と肉感性!聞き手の心と体に衝撃を打ち込むこの音は、オリジナルでしか聞けないのではないか。
  3. アレクサンドル・セリエは、ギーゼキングの弟子。ここで聞くモーツァルトは、ただ弾いているだけで喜びと輝きに満ち溢れる趣がある。このモーツァルトを聞くと、師のギーゼキングでさえ僅かに緊張感が強く、ハスキルですら聴衆を意識しているかのように聞こえる。
  4. エルマンの音は録音には入りにくいのか。野村胡堂曰く「エルマン・トーン」、の絶頂期の音を聞いた者は、おそらく世界中、誰も生き残っていないと思う。このレコードのあまりに親密な音色鵜を聞き、実際の演奏はどうだったか、想像してみるばかりである。
  5. ケンプは、エルマンのレコードの余白に収録されていたので取りあげる。すっと弾いた演奏。
  6. ロスタルのベートーヴェンは、その美音と親密精妙な表現の深さで、聞き手の心の奥底に。いとも簡単に届く。聴く限りでは、この「クロイツェル」と管弦楽との「ロマンス」が双璧。この見事さ!これ以上の「クロイツェル」があるのだろうか?
  7. フランソワも、その芸風の気まぐれさとレコード録音との相性があまり良くない感じがある。レコードでは、もっとシューマンを録音して欲しかった。しかし初期のいくつか、就中このコンチェルトは、何かにとりつかれたような、気合の乗ったいい演奏。
  8. フォイアマンは30代で早世したが、このドボルザークのレコーディングは、20代半ばの演奏。無類のテクニックの冴えに詩情が追いつき、緊張感あふれる素晴らしい出来となった。
    復刻の音も素晴らしく、清涼にして気迫あふれるチェロの見事な音を聴くことが出来る。
  9. フーベルマンのチャイコフスキーも、フォイアマンのドボルザーク同様の別格的演奏。
    濃厚きわまる表現ながら、その完成度のあまりの高さに、好き嫌いを遥かに超えた衝撃を覚える。その情念の表出力は、フルトヴェングラーに匹敵するのではないか。


第2部 歌劇、楽劇研究
ワーグナー、ワルキューレ第二幕(約65分)
フラグスタート、レーマン、メルヒオール、
ショル、ライナー、
サンフランシスコ歌劇場(1936,11,13)

丹野井松吉のコメント
 いまから85年昔、往年のワーグナー名歌手によるサンフランシスコ歌劇場のライブ録音である。当時は、フラグスタート41才、ロッテ・レーマン48才、メルヒオール46才の全盛期、しかも、ワルキューレ中、ブリュンヒルデの神性と人間性の葛藤、全能神ヴォータンの悩み、ジークリンデとジークムントの愛と、いずれ生まれ出る子、英雄ジークフリートへの予感、ブリュンヒルデのジークムントへの死の告知、ヴォータンのジークムントとフンディングへの怒りなどが濃厚に表現されている。ワーグナー楽劇中至高の音楽と言えるであろう。


音pub Westminster house
神田神保町の新店舗地図

東京都千代田区神田神保町2-12-4

エスぺランサ神田神保町III 5階(旧オクムラビル跡)
地下鉄「神保町駅」4番出口より1分、三菱UFJ銀行ウラの路地

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