時代を超えてよみがえる巨匠たちのレコード演奏会

臨時休業について

事業所の都合により、4月20日(水)より5月7日(土)まで臨時休業します。

4月23日(土)163回、4月30日(土)164回のレコードコンサートは、5月14日(土)163回、5月21日(土)164回に延期変更します。

プログラム

《2022年》


「心より出で、願わくは、再び心に至らんことを」
ベートーヴェン「ミサソレムニス」付記(1823年)

 研究会は、演奏の合間に、曲、作曲家、演奏、演奏家、レコード、音響などにつき、自由な意見交換をしております。

 「時代を越えてよみがえる巨匠たちのレコード演奏会」
とは、SP・LPクラシックレコード音楽研究会がクラシック音楽のレコードを一定の理念の下にプログラム編成して提供するレコード演奏会です。

 作曲家は「音」と言う非言語コミュニケーションの手段を楽譜に残し、これを再現芸術家である演奏家は「音」に再現して、私たちに提示してくれます。
この作曲家、演奏家、聴衆のコミュニケーションの共同体の究極に目的とするところは、人類の歴史に残る天才と、その再現をする使徒たちと、聴衆の高度な非言語コミュニケーションです。

 2022年3月に始まったプーチン・ロシアのウクライナ侵攻は、第2次世界大戦の開始となった1939年のナチスドイツのポーランド侵攻を想起させます。

演奏は、時代の中で演奏家と聴衆とともにあり、演奏年月日は、演奏家の演奏時の体験と時代精神を解く鍵であります。

 当研究会が、レコード演奏会でとりあげた曲目は、主として、バッハにはじまり、モーツアルト、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスなどで、18世紀から19世紀にかけてのクラシック音楽絶頂期の作品です。また、演奏は、主にこの第2次世界大戦をはさんでの30年間の巨匠たちの名演です。

 モーツアルトやベートーヴェンの時代、ヨーロッパ近代社会は、ルソーやヴォルテールなどの啓蒙主義思想により、自由主義、人権と民主主義への思想が高揚し、産業革命によりブルジョワジーによる市民社会が形成され、アメリカ独立やフランス革命が起きた時期でありました。晩年のモーツアルトやベートーヴェンは、スポンサーのためではなく芸術家として自立し作曲をしました。

 これらの作品は、ヨーロッパ・ルネッサンス時代の傑作絵画にも比肩される傑作ですが、これを、アナログレコードが発達した時代1930年代から1960年代の真に巨匠と呼ぶにふさわしい演奏家、トスカニーニ、フルトヴェングラー、ワルター、シュナーベル、バックハウス、ブッシュ、シゲティ、カザルス、ホロヴィッツなどのレコードによる演奏会で鑑賞していきます。

 なぜこの時代の演奏かと言うと、あの1945年に終わった第2次世界大戦をはさんで前後15年・30年間の時代こそ、歴史の中でも6千万人からの犠牲者を生んだ悲惨な戦争の影響の時代、人類の危機と試練の時代であり,演奏家も大変な苦労をした時代でした。しかし、この戦争を挟んだ30年間はアナログレコードの発達とともに、演奏家が楽譜によって作曲家と真剣に向き合い、作曲家が意図したところを誠実に再現しようと全力を尽くした時代でした。歴史に残る巨匠たちの名演奏はこの時代に生まれています。

この巨匠たちの時代はすでに7、80年昔となりましたが、今なぜ取り上げるかと言えば、クラシック音楽の分野においても、彼ら巨匠たちの時代を越えてよみがえるレコード演奏を通じて、特に若い人たちと、専制・独裁主義、差別に反対し、自由と人権、民主主義を守ること、再現芸術の共同体において、国際政治・社会情勢に対する大きな危機感を共有することが大切と思うからです。

UPDATE喫茶バー「音PUB Westminster house」
営業についての重要なお知らせ

 喫茶バー「音PUB WESTMINSTER HOUSE」は、2020年10月30日に千代田区神田神保町の新店舗でオープンし、営業時間を平日17時より23時までとしてスタートしましたが、その後、東京都からの新型コロナ感染対策特別措置法による営業と酒類提供の時短要請、緊急事態宣言がなされ、当店もこの要請、宣言に従ってまいりました。

しかし、この度「まん延防止等重点措置」がようやく解除となり、音PUB Westminster house も、平常営業に復帰することができました。思えば、コロナ禍の長い1年半の道のりでありました。

 なお、LP·SPクラシックレコード音楽研究会は、毎週土曜日の午後開催してまいりました。

 今後とも、何卒ご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

2022年3月21日

〒101-0051東京都千代田区神田神保町2丁目12番4号
エスペランサ神田神保町Ⅲ5階
電話03-5825-4682
クラシック音楽喫茶・バー
「音PUB Westminster house」
店長 丹野井松吉






音pub Westminster house
SP・LPクラシックレコード音楽研究会

主催・店主 丹野井 松吉


 音pub Westminster house(東京都千代田区神田神保町2-12-4 エスぺランサ神田神保町III 5階 地下鉄「神保町駅」下車徒歩1分)は、一言で言えば、アナログレコードクラシック音楽愛好家の集まるクラブハウスです。クラシックレコード音楽に少しでも興味のある人ならば、初心者の方でも、大歓迎です。今は、わざわざ、遠くから地下鉄を乗り継いで神田神保町まで行かなくても、同様の音楽は、スマホで簡単に聞けます。しかし、それでも、一度、話の種だと思って、お出かけください。

 あなたは、ここで、時代を超えて鳴り響く真実の音を聴くことができるかも知れません。

  江戸、葛飾北斎の時代に生まれたベートーヴェンが、明治生まれの巨匠たち、ブッシュやカザルスやシゲティを通じて、言語以前の音であなたに語りかけてきます。あなたは、時代をタイムスリップして、この音によって人間存在の本質に触れ、癒され、勇気づけられ、夢と希望をよみがえらせることができるかもしれません。

 クラブハウスの運営主体であるSP・LPクラシックレコード研究会は、1930年から1970年ごろまでの約40年間にアナログレコードに録音されたクラシック音楽の巨匠たちの名演奏を鑑賞します。

 曲目は、バッハ、モーツアルト、ベートーヴェンをはじめ、シューベルト、ブラームス、ワーグナー、マーラーにいたる主としてドイツ古典派からロマン派の音楽などで、演奏家は、他に、バックハウスやホロヴィッツ、コルトー、ゼルキン、リヒテル、シゲティ、オイストラフ、トスカニーニ、フルトヴェングラー、ワルターなど当時の巨匠たちが出演します。
 この時代は、第2次世界大戦前、戦中、戦後とまさに動乱の時代で、演奏家の演奏にも、時代の陰影と慟哭が深く刻まれているのです。作曲家の作品は勿論、演奏家の演奏内容や生き様、時代背景などをたどっていくのも面白いでしょう。

 音pub Westminster houseは、いわば音の居酒屋として、英国タンノイ社のスピーカー・ウエストミンスターにちなんで名づけたレコードコンサート専用のクラブハウスです。毎週土曜日には午後1時から7時頃まで、主催者が作成した「時代を超えてよみがえる巨匠たち」の演奏プログラムに沿ってレコードコンサートを行います。プログラムは、ホームページに公開し、随時更新しています。

 長時間にわたりますので、途中出入りは自由です。参加者は、一応、研究会に入会していただきますが、入会金は無料です。



タンノイ社 スピーカー装置

  • 側面(左)
    GRFメモリー
  • 正面(左)
     ウエストミンスター
  • 正面(右)
     ウエストミンスター
  • 側面(右)
    GRFメモリー

  レコード再生装置は、当時のアナログ録音の最良の再生のため、中高域の清爽さ、低域の重厚さと臨場感を得るため、「スピーカー:タンノイ ウエストミンスター(正面)、GRFメモリー(側面)」、「真空管アンプ:マッキントッシュC22 、MC275(正面)、上杉6CA7パラプッシュ、上杉イコライザー(正面)、AT6CA7PP(側面)」、「レコードプレーヤー:トーレンス、ラックス、カートリッジ:オルトフォン」、「CDプレーヤー:ラックスD380など。」特に、側面スピーカーは、SP復刻盤やモノラル盤の臨場感を補強しています。
オーディオルームは、約18坪のビルの室で、定員約15名。



保有レコードとCD、バー

SP・LPクラシックレコード音楽研究会代表 
音pub Westminster house 店長
丹野井松吉


お問合せ

電話 03-5825-4682

お問合せフォーム

Q&A

  • ◎SP・LPレコード研究会は、なぜ今、アナログレコードの音にこだわるのか。

     1985年ころから、コンピューターによるデジタル技術により、全世界がインターネットでつながり、情報革命が進展してきました。音楽演奏の分野も、アナログレコード録音から、デジタル録音により、CDがレコードに取って代わりました。確かに、利便性からすれば、自動車の運転をしながらも音楽を聴くことが出来るようになり、いまや、スマホが有れば、CDがなくても、いつでもどこでも、インターネットを通じて音楽配信が受けられる時代になっています。
     しかし、音と言うものは、もともと、ものをこすったり、たたいたりして出る空気の振動で、人間の鼓膜はこの直接の空気振動を音として感じるのです。レコードは、この空気振動を、盤面の溝によって物理的に再現します。ところが、デジタル技術は、この振動音をデジタル粒子に分解再組しデータ化して、通信させるのです。したがって、通信スピードや情報量は、圧倒的に拡大したものの、数値に表せない人間の五感に触れる生の情報は、デジタル化によって多くが切り捨てられるのです。
     このことは、CDやスマホ配信によるデジタル録音の再生とレコードの再生を聴き比べた場合、自動車の中や狭い室内の再生やヘッドホーンによる再生の場合は、あまり差が感じられませんが、一定の装置で、一定の室内空間で、一定の音量で再生した場合、その違いは歴然とします。レコード再生音の艶、奥行き、豊かさに対して、デジタル再生音は、粒立ちがざらついていて、乾いた平べったい音です。ハイレゾの機器を使っても、レコード再生音には太刀打ちできません。私たちは、デジタル時代に生まれ育った若い人たちに是非このアナログの音を聞いていただきたいと思います。

  • ◎SP・LPレコード研究会は、なぜ今、1930年代から1970年代の巨匠たちの演奏にこだわるのか。

     レコードの歴史をみると、エジソンがレコードを発明してから、1930年代になって、名演奏家の録音が、SPレコードとして世界的に商業化され販売されました。第2次世界大戦をはさんで、レコードの素材は、シェラックからビニールに変わり、録音機器類も磁気テープ録音とともに飛躍的に向上しました。1970年代は、レコードの全盛期と言えます。ところで、レコードが未発達の時代は、演奏家は、楽譜と自分の感性と思索により、作曲家の精神と意図を体して演奏しました。他の演奏家の演奏も、1回限りの生演奏を聞きにいって参考にしていました。たぶん、カペーにしてもブッシュにしてもそうだったと思います。ところが、レコードの発達によって、他人の演奏を参考にして演奏するようになりました。
     一瞬にしてコピーが出来るデジタルの今は、もっと極端ですが。演奏家が、自分の独創性、個性で演奏せずに、模倣をするようになり、又模倣に対して、奇をてらうようになったのです。
     また、1930年代から1950年代は、第2次世界大戦をはさんで激動の時代でありましたので、この時代を生き抜いてきた演奏家は、大変な苦労を背負っているし、その英知が演奏に結実しているからです。

  • ◎SP・LPレコード研究会は、なぜ今、ベートーヴェンを初めモーツアルト、シューベルト、ブラームスなど、ドイツ古典派や浪漫派の作品にこだわるのか。

     それは、音楽鑑賞をどう捉えるかの問題だと思いますが、私達は、音を通じて、作曲家と演奏家の全人格的な情熱と思索を体感したいと思っています。クラシック音楽は、ベートーヴェンであのイタリアルネッサンスのような絶頂期となりましたが、ブラームスの後は、衰退の時代です。クラシック音楽を愛好するものとして、繰り返し聞いて立ち戻りたい原点こそ、このクラシック音楽絶頂期の作曲家の作品なのです。

会場アクセス

東京都千代田区神田神保町2-12-4

エスぺランサ神田神保町III 5階(旧オクムラビル跡)
地下鉄「神保町駅」4番出口より1分、三菱UFJ銀行ウラの路地

アーカイブ

丹野井松吉の文学散歩
①谷崎潤一郎「幇間」(1911年)、刺青(1910年)
②エウリピデス「トロイアの女たち」(BC415)
③川端康成「雪国」(1937年)
④アメリカ映画「運び屋」
 監督・主演クリント・イーストウッド(2018)


ページトップ